“このテキスト、先輩から引き継いだモノです。”
“その先輩も、以前の担当者から引き継いだようです。”
某社、研修センターの社内講師の話です。
結構、こんなことは社内講師によくある話です。
完成度が高いということもあるかも知れません。
でも、技術も業務内容も変わっていきます。
本当に現状に合った内容になっているでしょうか。
改訂する時間がないからですかね。
もしかしたら、上司や先輩から“このテキストでやれば済むから・・・”。
そんなことを言われて講師を引き受けた・・・かも知れません。
テキストを見直すことは大変です。
他の業務もありますし、「時間」を取ることは難しいことでしょう。
見直すためには「知識」が必要です。
最新の知識と共に、現在の職場で使える有効な知識です。
時代と共に知識やスキルも変わることがあるでしょうね。
受講者は現状で使えるものを望んでいます。
古い情報は必要ないと考えています。
これに対応できなければ、受講者は研修に否定的になります。
受講者は講師にも否定的になります。
元々積極的に参加する受講者は極僅かなのですから・・・。
日頃から、担当する研修関連の情報には敏感でいましょう。
できれは積極的に情報を集めておきたいです。
忙しい中ですが、受講者への役立ち視点を持ちたいものです。
少しだけでも工夫を重ねて“鮮度を保つ”、意識はしておいてください。
《稲田裕計》