人材育成セミナー・ビジョンシーク株式会社

書籍の引用は咀嚼してから(コンテンツ④)

“ちょうどいい本を見つけまして・・・丸取りですわ。”
“研修テキストは何冊かの本から良いとこ取りです。”

 

良く勉強してるなぁ・・・と思います。
話すこと、テキスト内容に裏付けがあることは良いことです。

 

書籍の筆者もそれなりの人だろうし・・・。
熟慮して書いている内容だろうし・・・。

 

決して間違ってはいない・・・と考えられます。

 

問題は、引用内容の講師として咀嚼度です。
受講者から、引用内容についての質問に答えられるかどうか。

 

“どうしてでしょうね・・・。”
“よく、わかんないですよねぇ・・・。”
“また、調べておきますね。”

 

受講者はどう思うでしょうか。
“全くの受け売りなんだ。”
“内容がないなぁ。”
そんな声が聞こえてきそうです。

 

話す前に、テキスト内容に入れる前に十分に調べる。
そして、しっかりと咀嚼する。
必要なことです。

 

自信を持って話すために。
受講者に納得してもらうために。
そんな努力はして欲しいと願います。

 

でも、引用ばかりでは説得力は出てきません。
やはり、自身の体験と結びつけるなどして伝えてください。
実務と結び付けて伝えることも大切です。

 

書籍の内容は咀嚼してから伝えることを心掛けてください。
出典を明らかにすることも忘れないでください。

 

《稲田裕計》