人材育成セミナー・ビジョンシーク株式会社

鮮度を保つ(コンテンツ②)

“このテキスト、先輩から引き継いだモノです。”
“その先輩も、以前の担当者から引き継いだようです。”

 

某社、研修センターの社内講師の話です。
結構、こんなことは社内講師によくある話です。

 

完成度が高いということもあるかも知れません。

 

でも、技術も業務内容も変わっていきます。
本当に現状に合った内容になっているでしょうか。

 

改訂する時間がないからですかね。

 

もしかしたら、上司や先輩から“このテキストでやれば済むから・・・”。
そんなことを言われて講師を引き受けた・・・かも知れません。

 

テキストを見直すことは大変です。
他の業務もありますし、「時間」を取ることは難しいことでしょう。

 

見直すためには「知識」が必要です。
最新の知識と共に、現在の職場で使える有効な知識です。
時代と共に知識やスキルも変わることがあるでしょうね。

 

受講者は現状で使えるものを望んでいます。
古い情報は必要ないと考えています。

 

これに対応できなければ、受講者は研修に否定的になります。
受講者は講師にも否定的になります。

 

元々積極的に参加する受講者は極僅かなのですから・・・。

 

日頃から、担当する研修関連の情報には敏感でいましょう。
できれは積極的に情報を集めておきたいです。

 

忙しい中ですが、受講者への役立ち視点を持ちたいものです。
少しだけでも工夫を重ねて“鮮度を保つ”、意識はしておいてください。

 

《稲田裕計》