人材育成セミナー・ビジョンシーク株式会社

いらない研修

「ビジネスにおいて人は70%を仕事上の経験から学び、
20%を先輩・上司からの助言やフィードバック、
10%を研修などのトレーニングから学ぶ」と言われています。
「7・2・1の法則」M・ロンバルドとR・アイチンガーの説です。

 

効果的な経験を提供することが人材育成の要諦というわけです。
マネジャー次第という部分も大きいですね。
しかし、マネジャーも万能ではありません。
また、人材育成が比較的苦手という人もいますし・・・。
僅かながら、関心が薄いと感じるマネジャーもいます。

 

集合研修には次の3つの大きな使命があります。
①会社・組織としての問題解決を行う
②会社・組織としての重要課題を推進する
③会社・組織全体の水準を合す

 

少し極端ですが・・・。
この3つの使命に合わないものは基本的に「いらない研修」でしょう。
もちろん、3つの使命に合っていても、研修効果が低い研修も同様です。

 

“昔からやっているから。”
“受講者の評判がいいから。”
ほんとにそれでいいんでしょうか。
“自分が強い興味を持っている”
・・・論外です。

 

また、“しばらく研修をやってないから。”
“研修が手薄な層だから何か。”
・・・慎重に考えたいものです。
(研修会社としては、本当にありがたい話なのですが・・・ )

 

研修コストは膨大です。
また、ほとんどの研修の受講者は研修参加には消極的です。
これらのことを乗り越えてまで行う。
そんな価値のある研修を企画・実施したいですね。

 

集合研修が効果的な手段でしょうか。
その他の方法はないでしょうか。
「いらない研修」はあるかも知れません。
一度見直すことも必要でしょう。

《稲田裕計》